Dota2とは
Dota2はDefense of the Ancients Allstarsシリーズの2作目です。
続編というよりはリメイク作品という位置づけでMOBA系というジャンルを産み出した作品でもあります。
MOBAとはマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナの頭文字をとったもので、オンラインでのチーム戦バトルです。バトルロイヤル系のゲームとの違いは相手を殲滅する必要のないことです。
バトルで相手を倒すこともできますが、最終目標は相手陣地の占領です。
当初は類似するゲームがなかったのでDota系とも呼ばれていましたが、Dota2のリリース以降、同じジャンルのゲームが多数出てきたため、MOBA系というジャンルが確立しました。
Dota2が他のMOBA系と違うところは初期状態から全てのキャラクターが解放されていることと、課金要素がキャラクターの能力に影響しないことです。
ゲームを始めたばかりの人と上級者の違いはプレイの腕前のみです。レベルアップや課金によるステータスアップなどは一切ないので、常に平等な条件でゲームがスタートします。
日本ではまだ普及しているとは言えず、日本人のアクティブプレイヤーは1万人にも満たない状況です。
アメリカ発のゲームなのでゲーム内は完全に英語です。現状、日本版が出る可能性は低いですが、有志により日本語化もされています。自然な日本語ではありませんが英語が苦手な人は日本語化によりプレイがスムーズになるでしょう。
Dota2のルール
プレイヤーは操作するキャラクターを1体選び、マッチングシステムにより5対5のチームが組まれます。相手チームのタワーを破壊、陣地を破壊したチームの勝利となるシンプルなルールです。
フィールドは3つのレーンにわかれていて、どのレーンを誰が進んでいくかが重要になります。
それぞれのレーンには人間が操作するキャラクターの他にもクリープと呼ばれるCPUキャラクターがいて、勝敗に大きな影響を及ぼします。クリープにも種類がいくつかあります。
【通常クリープ】
近距離攻撃のメリークリープと遠距離攻撃のレンジクリープがいます。ゲームの進行とともにバラックが建っているところから生まれます。
【スーパークリープ】
相手チームのバラックを破壊すると能力値の高いスーパークリープが生まれるようになります。
【メガクリープ】
全てのバラックを破壊するとメガクリープが生まれます。メガクリープは一般プレイヤーと同等の能力を持つほど強力なので、メガクリープを生み出したチームは勝利がほぼ確定します。
【中立クリープ】
どちらの味方でもないクリープもフィールド上に多数存在しています。RPGのフィールドモンスターのような位置づけで、経験値やゴールド稼ぎを目的にして倒していきます。
Dota2の特徴
1試合あたり1時間弱かかるので、時間に余裕のある時にじっくりとやりこむゲームです。ゲームスタート時は全員同じ条件ですが、1回のゲーム内でレベルアップやアイテム・装備によるステータス強化などが可能です。
序盤にクリープを倒すことでゴールドを獲得し、キャラクターを強化していくと中盤戦以降で有利にゲームを進めることができます。
ゲーム開始から15分程経つと中盤戦になります。序盤でステータスアップしたキャラクターは相手キャラクターのキルを狙うことができるようになるので、別なレーンを積極的に攻めこんでいくようになります。
実力差があるとこの段階ですでに勝敗がほぼ決まってしまいます。運の要素や救済システムなどはないのでシビアなゲーム性と言えるでしょう。ちなみに序盤で勝敗が見えたとしても試合放棄はできないので最後までプレイするしかありません。その場合は自分自身の経験値を積むためと割り切ってプレイしましょう。
また、スタート時は全員同じ条件といっても、選択したキャラクターによって性能は異なります。得意なキャラクターの操作を練習しておきましょう。
他人と同じキャラクターは使えないので、もし先に使用する予定のキャラクターを取られてしまった時に使うキャラクターも決めておいたほうがいいです。
Dota2の攻略方法
Dota2は初心者には難しいゲームです。
慣れるまではチーム戦でも役に立たないことが多いので、チュートリアルをしっかりとこなし、CPU戦で強くなるしかありません。
そのチュートリアルですらやられてしまうこともあります。
最初は『mechanics』というゲームの紹介から始まりますが、次の『dragon_knight』からはCPU戦のチュートリアルです。途中でつまづいたら同じチュートリアルでも何度も繰り返し、操作を覚えていきましょう。
初心者におすすめのキャラクターはBristlebackやSniperなどが挙げられますが、これも人によって何が初心者向けか様々で色々な説があります。特に初心者Sniper説は有名ですが、逆にSniperを使うことで初心者としてアピールしてしまうことにも繋がり狙われやすいというデメリットもあります。
しかし、これを利用した意表を突いた作戦もあります。Dota2では選択できるキャラクターが107体もあるので中にはほとんど使われない不人気なキャラクターもいます。
ある程度ゲームを知っている人なら、相手キャラの特性を考慮した攻撃や作戦を仕掛けてくるのですが、出会ったことのないキャラクターに関しては対処方法がわかりません。
例えば初心者向けとされる遠距離攻撃ができるEnchantressというキャラクターは不人気で対処法を知っている人が少ないです。しかし、実は攻撃力も強く遠距離からのキルも狙えるうえに逃げ足が速いという死ににくい条件を持っています。
こういったキャラクターの操作に慣れておけば特性を知ったうえで対策されることが少なくなります。
Dota2の面白さ
ゲームルール自体はシンプルですが何時間プレイしても飽きないのはキャラクターの多さにあります。
解放条件なしで全員が使えるキャラクターは107体も用意されていて、それぞれが4つの固有スキルを持っています。(5つ、6つスキルをもつキャラもいる)
そのキャラクターが1チーム5対なので組み合わせ数は無限とも思える数になります。キャラクター同士には得手不得手があるので、何度ゲームを繰り返しても新しい発見があります。
また、操作の技術も重要ですが、知識・経験・戦略といったシミュレーションゲームの要素も大きいです。単純に相手をキルするというだけではゲームに勝つことはできないので頭も使います。
慣れるまでに時間がかかるゲームですが、慣れてしまえば負けても楽しめるような奥深さを持っています。
まとめ
Dota2は世界的に相当な盛り上がりを見せています。世界大会では優勝賞金16億4000万、賞金総額36億円という大会も開催されています。
賞金付きのゲーム大会は今や珍しいことではありませんが、この賞金額は歴代トップクラスです。
日本ではまだまだ浸透していないので、今から始めておけば日本で流行した時に上位プレイヤーとして活躍できるかもしれません。
ゲーム名 | Dota2 |
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公式サイトURL | http://blog.dota2.com/ |
発売元 | Valve Corporation |
開発元 | Valve Corporation |
発売日 | 2013/07/09 |
価格 | 無料+アプリ内課金有り |
ゲームジャンル | MOBA |
対応機種 | PC |
競技人口 | 1億人 |